ロジカルシンキングとは、その名の通り「論理的に考えること」です。
ロジカルシンキングを身につけることで、
初めて直面する問題や困難な課題に対して解決策を筋道立てて考えたり、
自分の主張を相手にわかりやすく説明したりすることができるようになります。
具体的な手法としては、演繹法(えんえきほう)や帰納法(きのうほう)がロジカルシンキングに該当します。
また、その他の思考法として、
弁証法(べんしょうほう)、類推(るいすい)、仮説推論(かせつすいろん)をご紹介します。
簡潔に紹介するので、ぜひご覧ください。
演繹法(えんえきほう)
「A」は「B」である。(一般論)
故に、「C」(=A)は「B」である。(結果)
故に、三つ葉(人間)はいつか死ぬ。
三段論法
三段論法は、演繹法です。「C=A」を明示的に述べるだけです。
「A」は「B」である。(一般論)
「C」は「A」である。(C=A)(事実)
故に、「C」は「B」である。(結果)
三つ葉は人間だ。
故に、三つ葉はいつか死ぬ。
帰納法(きのうほう)
帰納法は、ステレオタイプ的な考え方です。
「A」は「C」である。
「B」は「C」である。
故に、「C」である。
Bさんが「三つ葉は天才」と言っていた。
故に、「三つ葉は天才」だ。
※この物語はフィクションであり、登場人物の才能とは関係ありません。(´;ω;`)
弁証法(べんしょうほう)
「ある事柄」と「それに反する事柄」に対して、どちらの事柄も切り捨てずに「より良い結論」へと導くことであり、簡単に言うと「対立する意見を統合してより優れた案を提案する」ということです。
「A」である。(ある事柄)
しかし、「B」である。(それに反する事柄)
それなら、「Bではない」「A」にしよう。(より良い結論)
しかし、三つ葉は歩きたくない。(それに反する事柄)
それなら、車でコンビニへ行こう。(より良い結論)
類推(るいすい)
アナロジーとも言います。
三段論法とほぼ同じです。「C=A」が、「C≒A」になっただけです。
「A」は「B」である。
「C」は「A」に類似する。(C≒A)
故に、「C」も「B」だろう。
猿は人間に似ている。
故に、猿もいつか死ぬだろう。
仮説推論(かせつすいろん)
「仮説形成」もしくは「アブダクション」とも言います。これも三段論法と少し似ています。
AはBである。(結果)
CはBである。(一般論)
故に、AはCだろう。(事実)
優しい人はモテる。
故に、三つ葉はきっと優しいのだろう。
※モテたい。
三段論法は、一般論から、事実に基づき、結果を論じます。
①A=B(一般論)
②A=C(事実)
③故に、B=Cだ。(結果)
対して、
仮説推論は、結果から、一般論に基づき、事実を論じます。
①A=B(結果)
②C=B(一般論)
③故に、A=Cだろう。(事実)
三段論法も仮説推論も、あくまで③は一般論から考えられる「仮説」です。
しかし、仮説推論の③においてだけ「だろう」にしているのは、
結果に対して(一般論を無数にあてはめることができ、)複数の事実が考えられるからです。
(例)
三つ葉はモテる。(結果)
優しい人はモテる。(一般論)
三つ葉はきっと優しいのだろう。(事実)
三つ葉はモテる。(結果)
気配りができる人はモテる。(一般論)
三つ葉はきっと気配りができるのだろう。(事実)
※気配りの天才こと、三つ葉です。よろしくお願いします。
ビジネス・日常のどちらでも「弁証法」はオススメ!
ビジネスシーンにおいて
弁証法は、ビジネスシーンのあらゆる議論の場において、積極的に活用したい技術です。
「相手の意見を否定しあってるだけで、一向に解決策が提示されない……ぐぬぬ。」
といった経験ありませんか?……そう、あるんですよ。
そのようなときは「正→反→合」のプロセスを思い出してください。
対立する2つの意見がある時、
二者択一のように、是か?非か?といったどちらか一方を排除する議論ではなく、
2つの意見を尊重しながら、第3のより良い結論へと導くことができるので、
あなたは間違いなくヒーローになれるでしょう。
(第3の結論に対して、また否定的な意見が飛んでくるというのは、また別のお話)
また、あえて反対の意見を色々と考えて弁証法を用いることにより、
意見にさらに磨きをかけるといった使い方もできます。
弁証法は、有益な議論を行うための手法としてピッタリなのです。
今後、議論の場である意見(正)が出て、それに対する否定的な意見(反)が出たら、
「きたぞ、私のターン!!」
と叫んで、ぜひ弁証法をご活用ください。
日常において
▼日常だとこんな感じ

でも、勉強が続かない。
じゃあ、楽しくて集中してしまう勉強の仕方を考えよう!
うーん、ゲーム形式にしたらどうだろうか?
上記のように、弁証法はアイデアを出す際にも凄く役に立ちます。
意見Aの提示
意見Aに対立する意見Bの提示
意見Aと意見Bを考慮して、よりよい意見Cの提案
つまり、否定や矛盾からより良い考え方を生み出すプロセスです。
このような思考方法は、身近な日常生活の中でたくさん活用することができます。
なぜなら、対立する2つの事柄という事象は身近に存在し、頻繁に出現するからです。
両者を切り捨てることなく、より良い結論を見つけ出す思考を身に付けることで、
次々と有益なアイデアを生み出すことが可能でしょう。
弁証法で、新しいビジネスモデルを考えよう!
↓
そのビジネスモデルにはこのような欠点があります。
↓
したがって、私たちは既存のビジネスモデルに加え、その欠点を補ったこのような新しいビジネスモデルを提案します。
といった具合に使えます。大変便利ですね。
現場からは以上です。
終わりに
最後まで読んでくれてありがとうございます。
覚えておくと、けっこう役に立つんじゃないかな。
と思ったので、記事にしてみました。
これで、あなたも立派な左脳人間です。
理詰め過ぎても、嫌われる可能性があるので注意しましょう。
それでは楽しいロジカルライフを♪
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