高橋輝行さんの『頭の悪い伝え方 頭のいい伝え方』という本を読んだので、書評を書く!
なぜこの本を読もうと思ったのか
自分の想いや知識、経験を相手に伝えるということは、凄く難しいことだと人生を歩む中で感じてきた。特に経験なんかは凄く難しいと感じる。泣くほど嬉しかったことや何度も思い出してしまうほど怒れたこと、死にたくなるぐらいに悲しかったこと、この時間が永遠になれば良いのにと思うぐらいに楽しかったことなど、こういった経験を、相手に言葉で追体験して貰うことは果てしなく難しい。伝え方について言及している書籍はたくさんある。しかし、今のところ、「これだ!」といったものには出逢っていない。そんな中でまた巡り逢った「頭の悪い伝え方 頭のいい伝え方」。一体どんなことが書いてあるのだろうかと興味が湧かないわけがない。だから、読んだ。
読んだひとこと
これ、求めている内容と違う本や!!!(知ってたけど)
とは言え、役に立つ部分もあったし、わりと面白かった。最初だけ笑
個人的には『伝え方が9割』なんかより、ずっと良い本だと思った。最初だけ笑
『頭の悪い伝え方 頭のいい伝え方』の要約・感想
転職したら、伝え方をダメ出しされるようになった。著者は自分が頭の悪い伝え方をしていたとそこで気付く。
著者は伝え方を研究した。そしてついに、頭の良い伝え方に気付いたのだ。
そのポイントは、3つある。
- いかに聞き手の感情に寄り添い、『話を聞きたい』という気持ちを持続させるか
- いかに自分の考えや物事、状況などを正確に言語化するか
- いかに相手の頭の中を整理してあげるか
そのためのテニクニックは、5つある。
- ちょい出し
- 時間
- ジャストアイデア
- 簡略化
- 細分化
これが「頭のいい伝え方」だ。
頭のいい伝え方の5つのテクニック
ちょい出しが大切
結局「結論ファーストは大切だよ」っていう話なんだけど、それを小出しで使いなさいと、著者はそうおっしゃっている。
そして、物事をうまく伝えられない人は、「自分が何を伝えたいのか」「何を伝えなければいけないのか」ということを、そもそもわかっていないことが多いんだと。
ふむふむ、なるほどね、納得。結論ファーストが大切とわかっていても、そもそも「自分が何を伝えたいのか」「何を伝えなければいけないのか」がわかっていない。これはあるような気がするな。
だから、常に「要するに」とか「つまり」とか、要約を考えるトレーニングしておきなさいってさ。
はい。
(このトレーニング、色んな文献に出てくるし、自分でも大切だと思うんだけど、いつの間にか頭からサヨナラしてるんだよな……やるか。)
「伝えたいこと・伝えなければならないこと」もっと意識して考えるようにしたいと思った。
結論を最後にする場合は、お笑い芸人の序盤のようにタイトルをつけて、気にならせる。
- 「この間、めちゃくちゃ驚いたことがあったんです」
- 「信じられない話と言えば、昔、こんなことがありました」
のように。
うん、たしかにこれは気になる。
時間を曖昧にしない
人と会う約束の時間とか締め切りの時間とか色々あるけど、曖昧な時間ではなく、「何月何日何時何分」としっかり相手に伝えて、お互いにすれ違いのないようにする。
これも社会では、ちょくちょく言われることだけど、本当に大切だと思う。
ジャストアイデア
これに関しては、「は?」って感じだったので、省略。
特に学びを感じなかった。
読みたい人は、本を手にして読んでくれ。
簡略化
人から話を聞く時は、常に要点を整理すること。そして、その話をしなければならない時は要点を話す。
結局、要点が大切と。
細分化
相手が質問をしてきたら、なぜ質問してきたのかを考え、その背景に沿った答えを具体的に伝える。
つまり、洞察力を養いなさいと。
全体的な感想・まとめ
どうやら、著者もまだ「頭のいい伝え方」を身に付けていないようだ。(皮肉)
まあ、本って結局、文字数稼ぐために色々無駄なこと書かないといけないんだろうなと思う。現代のブログの問題点と同じだなと思った。
たくさんの物事に言えることだけど、要らない要素はないか?という問いをこれでもかというほど繰り返して、シンプルで便利な世界になって欲しいとつくづく思う。
話が脱線した。
結局、この本は何が言いたかったのかというと、「要点が大切だよ」ということだと私は思う。この本で大切だと思ったことだけ書くと、
- 聞き手は、つまらない話なんて聞きたくないから、要点を先出しして相手に興味を持たせなさい。
- 相手の話を聞くときは、要点を常に考えなさい。
- 相手からの質問は、本質を汲み取って、具体的に回答しなさい。
この3つ。
序盤は読めたけど、後半は正直、全然面白くない。なんか、具体例が微妙というか、載せない方が良いんじゃない?ってレベルの具体例に感じたし、書いている内容も後半は凄く雑に感じた。序盤の「ちょい出し」の話は、ありきたりな話ではあるけど、お笑い芸人の話とかオリジナリティーある話も少し混ざっていて良かったと思う。後半は、ほとんど文字数稼ぎ。そんな印象を持った。だいぶ辛口になってしまったが、これが正直な感想。
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